BOXING

【黄金のミドル】ロベルト・デュラン①(Roberto Duran)
石の拳(Hands of Stone)歴代ライト級最強!
世界ライト級タイトル12回防衛!&4階級制覇!

ロベルト・デュラン(Roberto Duran)とは?

【黄金のミドル】ビッグ4のひとりである「ロベルト・デュラン(Roberto Duran)」は1951年6月生まれ、パナマ出身。
ビッグ4では最年長、1968年2月、16歳でプロデビュー、1972年WBA世界ライト級タイトルを21歳で獲得して以来1978年1月まで12回防衛(11KO)、今でも歴代ライト級チャンピオンの中で「最強」と称されるレジェンドボクサー。
次々と相手をKOする野性的なパンチは「石の拳(Hands of Stone)」と称され、ライト級では怪物的な強さを発揮、現代の世界チャンピオンのスケジュールでは考えられないノンタイトル戦を防衛戦の合間に多数こなし続けます。
ライト級最後の防衛戦(12回)までのプロ10年間の戦績は、63勝(52KO)1敗、
その1敗の相手は、エステバン・デ・ヘススとのノンタイトル戦、世界タイトル獲得後、初防衛戦前の試合でした。
ヘススとは、その後、4回目の防衛戦で11RKO勝ち、そして、ガッツ石松からWBCのタイトルを奪って3回防衛中のヘススとの王座統一戦で12RTKO勝ちし、リベンジを果たしています。
また、日本人とは、
元世界王者の小林弘(1971.10.16・小林のプロ最終戦)、3回目の防衛戦をガッツ石松(10RTKO)、5回目の防衛戦戦を高山将孝(1RKO)、
3人と対戦しています。10R戦ったガッツさんは尊敬に値します。

ヘススとの3回目の対戦で、WBA世界タイトルを12回防衛、WBCの世界タイトルを獲得しライト級の王座を統一したデュランは、減量苦により王座を返上、一気に2階級上のウエルター級に転向し、シュガー・レイ・レナードの持つタイトルに挑戦が決定、1980年代全盛の【黄金のミドル(中量級)】の主役「ビッグ4」の一角としてビッグファイトを繰り広げボクシングファンを熱狂させてくれました!
反面、ライト級時代に切望されていた「アレクシス・アルゲリョ」や、「アントニオ・セルバンテス」との対戦は実現しませんでした。

黄金のミドル(中量級)とは?

1980年代のプロボクシングは、ウエルター級からミドル級の中量級のクラスに華のあるスーパースターが勢ぞろい、
その中心選手たちが1980年代を通し、リーグ戦のように対戦し、それぞれがビッグファイトとして世界中から大注目され大いに盛り上がった時代となっていました。
1970年代の人気の中心は、モハメド・アリのいたヘビー級、
そのアリが70年代後半に王座を陥落した以降、アリの王座を継いだラリー・ホームズに人気が無かったこともあり、時代は一気に「黄金のミドル(中量級)」に移行していきました。

その「黄金のミドル」時代を支えたビッグ4と称されるスーパースターが、
■ロベルト・デュラン
■トーマス・ハーンズ
■シュガー・レイ・レナード
■マービン・ハグラー
の4人です。
この4者4様、素晴らしい特徴を持つ4人が合いまみれ、80年代のプロボクシング界を席巻していきました。

ロベルト・デュランのビッグファイト1戦目!

デュランの【黄金のミドル】でのビッグファイトの1戦目となったのが、
1980年6月20日、WBC世界ウエルター級タイトルマッチ、モントリオールオリンピックの金メダリストであるスーパースター「シュガー・レイ・レナード」が持つタイトルへの挑戦。

この後約10年間、ビッグ4が展開するビッグファイトの開幕戦となる試合です!
次の投稿で・・・

ロベルト・デュラン➁シュガー・レイ・レナード戦

トーマス・ハーンズ編①